小さい頃に海外で過ごした子供はここが違う【上海(中国)編】
- 05月12日
CareerWith 中国編集部
小さい頃に過ごした環境は、コミュニケーションや物事の考え方などに大きく影響を与えますよね。
どの国にもその国の国民性などがあるため、海外で小さい頃を過ごした日本人と幼少期から日本で育った日本人とでは、やはり違いが生まれるようです。
今回は上海(中国)で幼少期を過ごした子供にはどんな特徴があるのか、国民性や環境などの話しも交えてお伝えします。
小さい頃を上海(中国)で過ごした子供の特徴
中国では、両親は共稼ぎで祖父母が子供の面倒を見ていることがほとんどです。
子供をとにかく可愛がる傾向にあり、幼稚園や小学校の登下校は、たいてい祖父母が送迎をし、荷物は祖父母が持ち、子供は手ぶらで帰る様な光景をよく目にします。(登下校の送迎は義務づけられています)
こういった背景から、少しわがままな子供も多く、特に幼稚園生くらいの小さい子だと、自分の意見がしっかり言えないと、何もできないですし、それを先生が配慮すると言う繊細な教育ではないので、自ずと自己主張が強い子に育ちます。
学校の授業では手を挙げない子の方が少なく、立候補するのも普通です。どんどん意見を言ったり、行動をしたりすることを先生が褒めるので、生徒はますます積極的になります。
海外からやってきた子供も、そういった環境にもまれ、自分の意見をしっかり主張できる子に育っていきます。
また、性別による傾向も日本と異なり、女の子についてはいわゆる仲良しのグループみたいなものはあまりなく、クラス全体で仲良くしています。男の子については、小学校高学年になっても母親と歩きたがらないと言うのはあまりありません。
上海(中国)のお国柄
上海は中国の中でも東側に位置し、比較的日本に近い位置にあり、気候も四季があるなど日本と似ています。
中国の中では歴史が浅い土地ですが、とてつもない勢いで成長を遂げ大都会となり、海外企業も多く進出しています。
古くから上海に住んでいた人は特別な存在としてプライドがあり、他の地域の人と一緒にされるのを嫌います。上海人は上海語を話しますが、基本的には家族や親しい仲間同士で利用するだけで、その他の場合はいわゆる標準語を使っている人がほとんどです。
仏教、道教、キリスト教、イスラム教など多岐にわたる宗教が根付いており、街にはお寺や教会、モスクなどがあります。
上海は様々な国から来た人が住み、国際色豊かなこともあってオープンな人も多く、英語や日本語を使って気軽にコミニュケーションを取るなどフレンドリーな雰囲気です。
上海(中国)の教育環境
上海ではとにかく子供の教育に熱心で、小学校選びから慎重ですし、学校の授業や内容が良くないと判断すれば、転校することもあります。
また、学校自体も授業が厳しく、宿題がたくさんあるのですが、ついて行けない子供側が学校から転校を勧められることもあります。
日本人を受け入れている学校は公立、私立ありますが、公立では反日の授業があることもあり、先生自体も個人的に日本人をよく思わない人もいるので、他の外国人も含めて受け入れている学校を選ぶといいでしょう。
日本人は中国人よりも授業料が高く設定されていますが、中国語や英語の能力は学校の授業だけでもかなり高いものが身につけられ、学校によってはその他の授業の内容もかなりハイレベルなので、帰国子女として日本へ帰る場合も有利なことがあります。
学校以外では塾も家庭教師もあります。日本人で現地校に通っている子供は家庭教師をつけている場合が多いです。
上海(中国)の生活環境
上海にはとにかく日本人が多く、日本人の住むエリアは浦東と浦西とそれぞれの地域にあり、病院やスーパーなどが隣接していて、ほとんど日本語のみで生活できるマンションなどもあります。
買い物については、日本の商品や有機野菜、肉や魚等も日本のスーパーと同様の商品を買うことができ、ほとんどのお店で宅配サービスをやっています。お店の選択肢は多くないですが、生活には十分な買い物ができます。
レストランなどは日本食はもちろん、韓国料理、台湾料理、シンガポール料理、タイ料理などのお店が充実しています。時には、日本では人気で並んでいる様なお店にもスムーズに入れることもあります。
子供の外遊びなどについては、基本的に小さな子供は一人で出歩かず、主に日本人マンションもローカルのマンションでも敷地内の公園などで遊んでいます。セキュリティがしっかりしているので安心ですね。
また、習い事などで中国系のスクールを選べば自然とローカルの人々と関わる機会が増え、そういったところから上海を知るのも楽しいですね。
グローバルで働く機会が増えていく中で、海外の環境に慣れ親しむことは、間違いなく子供の将来の選択肢を広げる手助けになると思います。
これから子連れでの海外就職・転職をお考えの方の参考になれば幸いです。