巷で話題の海外就職ってアリ?それともナシ?海外就職経験者による座談会(後編)

  • CareerWith編集部CareerWith編集部

海外で働きたいけれども、その先にキャリアアップできるイメージがわかない・・・そんな不安もいざ海外就職してみると「考えすぎ」だったことが分かるかも。

海外就職の経験を活かして、日本で更にキャリアアップした経験者の座談会(後編)をお届けします。

前編では座談会に参加いただいた皆さんの「海外で働くきっかけ」や、「海外就職をした際にイメージしていたキャリア」についてご紹介しました。

後編では「海外就職後、なぜ日本でのキャリアアップを選んだのか」や「海外で働いたことで得られたもの」、「海外就職の経験で日本への転職時に評価されたこと、今後のキャリアプラン」についてご紹介をします。

前編の記事はこちら

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(写真左から)弊社太田・高木さん・戸田さん・篠原さん

今回お話をうかがった3名

篠原さん(写真右):1998年同志社大学商学部卒業後、東証一部上場企業の金融機関へ入社。その後、ベネッセグループのBPO企業へ。同社の海外進出を機にフィリピンにおける拠点立上げに従事。その後、日本でFintech分野のベンチャー企業にジョインし、現在に至る。米国公認会計士(U.S.CPA)保有。

戸田さん(写真中央右):大学中退後、2006年に愛知県のSIerに入社し、自動車メーカーのシステム導入・運用を担当。その後、トヨタグループのタイIT子会社に現地採用で入社し、ITプロマネ等を担当。2014年同グループ内のベルギー子会社へ転籍し欧州サプライヤ向けのプロジェクトを担当した1年後、日系商社への転職を機に帰国。

高木さん(写真中央左):2011年慶應義塾大学卒業後、日系生命保険会社へ入社。2014年、1ヶ月のフィリピン留学を経て、シンガポールの人材紹介会社へ転職。2016年4月に帰国し、現在は外資系総合コンサルティングファームにて金融機関向けに人事領域のコンサルティング業務に従事。

スクールウィズ代表・太田(写真左):大学在学中に広告事業タダコピを創業。その後退職して2010年よりフィリピン留学を経て世界一周の旅へ。帰国後に「世界を舞台にする人があたりまえになる社会」を掲げて留学の口コミサイト“SchoolWith”を設立し、代表取締役として就任。海外就職サービスの“CareerWith”にも取り組む。作家としても活動し、著書多数。

海外就職後、なぜ日本でのキャリアアップを選んだのか

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日本でのキャリアアップを選んだ背景について熱く語る篠原さん

今回お話をうかがった皆さんは、それぞれ海外で働いた後、日本に戻り新しいキャリアを築いています。海外で十分に活躍されていた中、なぜ国内でのキャリアアップを選んだのでしょうか。

ポテンシャルでの転職が通用するのが日本だった(高木さん)

「シンガポールでキャリアコンサルタントとして1年働いてみて、このまま同じ仕事をずっとやるのか疑問をもったのが転職のきっかけです。採用以外の人事分野にキャリアを広げたいと思った時に、海外ではスキルベースで転職するのが一般的で、ポテンシャルでの転職が通用するのは東京でした。転職活動中はSkypeを使ってシンガポールにいながら面接を進めました。現在勤めている会社ではこれまでの金融業界×グローバル×人材業界の経験を活かして、金融業界のクライアント向けに広く人事領域のコンサルを行うチームに所属しています。」

きっかけは会社からの帰国命令(篠原さん)

「転職を考えたのはフィリピン駐在から日本への帰国を命じられたのがきっかけです。はじめはフィリピンの会計事務所への転職や独立起業など色んな選択肢を考えましたが、日本に家族を残していたので一度日本に戻ることに。帰国時に39歳だった私は、今後70歳までの人生を10年刻みでスケジューリングした時に40代が最もチャレンジできる10年だと思い、ベンチャーに飛び込む決意をしました。それまで大手企業しか経験していなかったのですが、海外で拠点立ち上げを経験したことで、「もっと冒険しても何とかなるものだ」という思いを持てたのが後押しになりました。」

今後のキャリアの方向性を考えた時に、東京で働くことが選択肢となったり、海外での仕事で得た自信をきっかけにこれまで経験してこなかったものに挑戦することを選んだり、キャリアの広げ方は人それぞれなのですね。

海外で働いたことで得られたもの

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タイでの経験を語る戸田さん

海外就職で得られるものは語学力の向上だけではないはず。仕事のフィールドを海外に広げたことで体感できたメリットについてもうかがいました。

外国人とのコミュニケーションやチャレンジングな姿勢(篠原さん)

外国人とのコミュニケーションやチャレンジングな選択に対する「度胸」が最も得られたものですね。また、人とのふれあいを求めてとにかく色んな人と会って食事していたので、人とのつながりが広がりました。フィリピンに行くまでに通用していた大企業での働き方や当たり前は全く通用しなかったこともあり、自分の価値観を変え、相手にいかに理解してもらって動いてもらうかを考える機会が常にあったのも、学びでした。」

日本の枠に囚われないグローバルな視界(戸田さん)

「タイは日本人が非常に多いのですが、同じ日本人でも日本に居たら会えないグローバルな視点を持った人に沢山出会えたことと、日本が島国であることに気付けたのが大きいです。日本で疲れてしまっている人は逃げ場がない感覚を持っているけれど、私自身タイで就職をして待遇が向上したこともあり、視界を広げて他の国で挑戦すればいいと考えられるようになりました。同時に、アジアには普通に英語が使えて、かつ非常に優秀なアジア人が沢山活躍しているという事実に危機感を覚えました。」

自身のキャリアやライフスタイルに対する捉え方の変化(高木さん)

「シンガポールで働いてみて、「ちゃんとしたスキルを身につけないといつか食いっぱぐれる」と、キャリアに対する見方が変わりました。ライフスタイルについても、どういう働き方だとストレスがなく仕事ができるか、どんな人間関係がいいのか、他の人と自分の違いを知った上で選択できるようになるなど、価値観を固めることにもつながりました。」

アジアの3ヶ国だけで見ても同僚が多国籍であったり、世界を仕事のフィールドとして見ている日本人に出会えたり、「日本的な働き方がいかに通用しないか・自分のコアバリューとなるスキルを身につける必要があるか」という危機感を感じられたり、得られるものが沢山あるのですね。

海外就職の経験で日本への転職時に評価されたこと、今後のキャリアプラン

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今や「英語が話せる」ことがスキルとは言いがたい転職市場で、海外就職を経て日本に転職をする際に評価されたことはなんだったのでしょうか。また、日本でのキャリアアップのその先にどんなキャリアプランを描いているのでしょうか。

世界の中での自身の市場価値を的確に把握してたことがポイント(戸田さん)

「タイで働いたことで、自分の強み・弱みをはっきりと把握することができ、それを具体的に伝えられたことが今の会社に評価されたのだと思います。自分よりも上の人が世の中には沢山いることがよく理解でき、だからこそ謙虚に自分の市場価値を理解できてマッチングすることができました。これまでは現地採用だったので、働く国は好きに選べたのですが、今は会社員として好きに選べないからこそ逆に与えられる縁を楽しもうと考えています。」

海外×人材の経験を他国に汎用できる点が評価された(高木さん)

シンガポールで人材領域の仕事をしていた経験を他の国にも転用できる点が評価されたと感じています。今後は人事コンサルタントとして様々なクライアントの課題にふれ、ゆくゆくはその経験を活かして、国を問わず人事の仕事が出来たら面白いなと思っています。日本人としてではなく、HRのスペシャリストとしてアジアリージョンに強い人間になりたいですね。」

日本人としてではなく「アジア人として」「HRのスペシャリストとして」という声があがっていたのが印象的です。

また、篠原さんは現在の会社では海外との接点はないそうですが、今いるベンチャー企業の今後のマーケットとして海外を視野にいれたキャリアプランを考えているそうです。

日本発のサービスのグローバル展開に再挑戦を(篠原さん)

「現在の会社ではグローバルの経験ではなく法人営業経験が評価をされ入社したのですが、サービスとしてグローバルで勝てる要素がまだまだあるものに携わっていることもあり、将来的にはこのサービスをグローバル展開し、現地法人の社長として再度海外に挑戦したいと考えています。」

海外就職は、みなさんにとって自分のキャリアの中で何を価値として磨いていくのかを発見し、人生の選択肢を広げるきっかけになったようですね。

いざ一歩踏み出すまでは色んな不安がつきものだと思いますが、実際に経験してみないと分からないことだらけ。

今回の座談会レポートが読者のみなさんの後押しとなれば幸いです。

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