香港のビザ情報
香港に就職する場合には、「就労ビザ」と「香港身分証(Hong Kong Identity Card / ID Card)」の取得が必要となります。それぞれの特徴や取得基準、取得方法は下記のようになります。
香港のビザの種類と就労ビザについて
日本人が香港を訪れた場合、自動的に観光ビザが発行されます。有効期限は90日間となっています。
上記以上の滞在において、目的に応じたビザの取得が必要です。
現在、主な香港のビザは以下の通りです。
1 | 訪問ビザ | 観光・出張・親族訪問 |
---|---|---|
2 | 学生ビザ | 香港での就学 |
3 | 研修ビザ | 業務上の研修 |
4 | トラベルパス | 頻繁な業務出張者 |
5 | 就業ビザ | 被雇用者として就業 |
6 | 投資ビザ | 香港法人の株主として就業 |
7 | 家族ビザ | 配偶者・扶養家族(18歳未満) |
8 | ワーキングホリデー | 18歳以上・30歳未満 |
9 | 資本投資者入境計画 | 富裕層 |
10 | 優秀人材入境計画 | 各分野の優秀人材 |
11 | 輸入内地人材計画 | 中国在住の優秀中国人 |
12 | 非本地卒業生 | 香港の大学卒業生 |
香港で就職する際に必要となるのは5の就労ビザです。
就労ビザの手続きが完了した後は、1年間の滞在が可能になります。その後は、2年、2年、3年と延長することが可能です。
香港の就労ビザの取得基準について
香港政府は地域内の経済発展とその住民の就労機会の確保を優先的に考えています。そこで、外国人を採用する場合、香港人で代替できる職務や、当該者の職務経験とポジションに共通性がないと判断された場合は却下されます。外国人が香港で就労する合理性と必然性を証明するには、業務に関連する経験、資格、学歴、ライセンスなどが重要視されます。取得に必要となる資格、基準の詳細は下記になります。
<申請資格>
- 1. 申請を拒絶する安全上の理由及び深刻な犯罪歴がないこと
- 2. 高い学歴(学位)を持っているか、特殊な技能・資格を有し、それを証明する書類を提示できること
- 3. すでに雇用先(スポンサー企業)が決まっていて、学歴・職歴などの経歴と担当職位に関連性があり、且つ、香港では得る事の出来ない人材(職種)であること
- 4. 給与と福利(住宅・医療などの福利)の条件が香港での専門家の給与・福利条件と大きく差のないこと
<重要な審査基準>
- 1. 担当する役職・職位に空きがあること
- 2. 当該職務は知識と経験が必要であること
- 3. 雇用条件が一般的な香港での雇用環境と大差がないこと
- 4. 申請書はこの職位に対する資格・経験を有していること
- 5. この職位は香港では得る事が出来ないこと
審査基準は年々厳しくなってきていますので、申請の際には最新情報の確認が必要です。
香港の就労ビザの取得方法について
香港の就労ビザ取得方法の詳細は、下記の通りです。
所要日数 | 4週間 |
---|---|
必要な書類 (本人が準備するもの) |
|
フロー |
※観光ビザで入国し、その後に就労ビザを発行する方法もありますが、手続きが複雑化するために移民局ではこの方法を推奨していません。 |
香港身分証(Hong Kong Identity Card / ID Card)の取得方法について
香港で就労するためには香港身分証(Hong Kong Identity Card / ID Card)が必要となります。
取得の詳細は、下記の通りです。
所要日数 | 約2週間 |
---|---|
必要な書類 (本人が準備するもの) |
|
フロー |
|
※ビザ取得後30日以内に行う。
※香港身分証は公共病院で治療を受ける際や、銀行口座の開設、家屋の賃貸契約や公共施設の利用などに必要となります。
※こちらの内容は、2016年2月時点の情報を元に作成しています。
就労ビザ等の情報は各国の政策により随時変更されますので、最新の情報は関係機関にて必ずご確認下さい。